カメラと旅する

星空と雲海:杵島岳(阿蘇山)|熊本県阿蘇市

阿蘇山,杵島岳,熊本県阿蘇市,雲海,星空
kehogi-photo

こんにちは、kehogiです。

2023年12月、気候的に雲海が出そうだと思い、星と雲海を撮影しに阿蘇の杵島岳に登った時の景色を記事にしますね。

YouTube動画投稿をしたので、そちらも見てもらうと、景色がより詳細に分かると思います。

杵島岳の場所

美しい草原である草千里ケ浜の背後にある、なだらかな山が杵島岳です。

草千里ケ浜駐車場に車を停めて歩いていきます。

杵島岳を歩く

阿蘇山,杵島岳,熊本県阿蘇市
a7R4:Aモードで撮影,焦点距離35mm,絞りf5.0,ISO100,シャッタースピード1/2500秒

杵島岳の山頂までは階段を含む舗装路で登れるので、スニーカーで登ることが可能です。ただ階段が長いので僕は、かなり息切れしながら登ります。

杵島岳には3000年〜4000年前に活動したとされる噴火口があります。その周囲を巡る(お鉢巡り)場合は、足場の悪い箇所がある登山道を通るので、滑りにくい登山靴が良いと思います。

また斜面が崖になっている場所があるため、道をそれないように、歩く必要があります。

雲海は見れたの?

阿蘇山,杵島岳,熊本県阿蘇市,雲海
a7R4:Mモードで撮影,焦点距離35mm,絞りf14,ISO100,シャッタースピード4秒
雲が絹状になるようシャッタースピードを長くしています。

結論から言うと、雲海が見えました。

未明の4時頃に山頂へ到着した直後は、まだ雲海が成長している段階で、どの程度の雲海になるか、もしくは単なる霧で終わるのか分からない状況でした。

そこから夜明けまでタイムラプス撮影を行いながら、雲海の様子をウォッチしていて、最終的には外輪山を飲み込むような大雲海には成長しなかったけど、ふもとの町を優しく覆う雲海になりました。

阿蘇山,杵島岳,熊本県阿蘇市,雲海
a7R4:Aモードで撮影,焦点距離35mm,絞りf4.5,ISO100,シャッタースピード1/1600秒
山陰で暗く写るので、あまり絞らなかった気がします

そして下山で、火口淵を歩いていて見つけたのは、雲が山を越える神秘的な景色でした。

また、山の向こうは菊池市・山鹿市方面ですが、その辺りも霧に包まれている幻想的な景色でした。

星の景色

阿蘇山,杵島岳,熊本県阿蘇市,星空,月,金星
a7R4:Mモードで撮影,焦点距離35mm,絞りf3.2,ISO2500,シャッタースピード3.2秒
数枚撮影し、月と星と風景を一緒に撮れる設定値を探っています。DxO PureRAW2でノイズ低減処理

空気が澄み、星のコンディションも良く、満天の星の中で登山することができました。

そして明け方、金星が昇り、それに続いて細い月も昇ってきました。細い月だったので、星の写りへの影響は小さかったですね。

阿蘇山,杵島岳,熊本県阿蘇市,星空,ブルーアワー
a7R4:Mモードで撮影,焦点距離14mm,絞りf2.5,ISO1600,シャッタースピード5秒
空が白飛びしないよう、設定値を探りました。

薄明の後、ブルーアワーになると、雄大な阿蘇の山容を写すことができます。日の出の40〜60分前ごろでしょうか。

(撮影データは暗いので、現像時にシャドーを上げて、山の景色を再現する必要があります。)

阿蘇山,杵島岳,熊本県阿蘇市,日の出,陽の出
a7R4:Mモードで撮影,焦点距離35mm,絞りf5.6,ISO100,シャッタースピード1/250秒

ブルーアワーから日の出直前へと移り変わりました。美しく空の景色が移っていく様は、ほんとうに素晴らしいものです。ずっと見ていられます。

今回、動画では日の出シーンが写ってますが、写真では撮っていませんでした。

見てくださいね

YouTube動画

今回、前編・後編の2部構成で、VLOG形式の動画を作成しました。

前編

草千里ヶ浜駐車場から杵島岳山頂に登り、タイムラプス撮影を開始するまでの様子を【前編】に収めました。

後編

薄明が始まり、夜明けを迎え、雲海を眺めながら下山する様子を【後編】に収めました。

そして、撮影したタイムラプス動画と写真は、過去に杵島岳で撮影した星空タイムラプス動画と組み合わせて、圧倒的なエンディングに編集しました。

素晴らしい音楽と、素晴らしい杵島岳からの景色を組み合わせたエンディングを、ぜひ見て頂きたいです。

雲海からのメッセージ

阿蘇山,杵島岳,熊本県阿蘇市,雲海,星空
z6ii:Aモードで撮影,焦点距離20mm,タイムラプス撮影の1枚

YouTube動画を見ないと、何のことか分からないと思いますが、阿蘇の素晴らしい景色って、私たちに何かを伝えてくれていると思っています。

2022年4月に見た雲海は、混沌とした社会の中で生きる私たちへのメッセージだと感じて、僕が行なっているイベントを通して、イベントに参加してくれた方へ何かが伝わったと思っています。

上の写真は今回の雲海で、ふもとの阿蘇市の光を透過する雲海が、YouTube動画を見てくれた方へ、何かを伝えてくれたと思っています。

この日のカメラと撮影メモ


Q
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①動画・写真/タイムラプス
カメラ:Nikon Z6ii
レンズ:Sigma 20mm F1.4 DG DN | Art
マウントアダプター:Megadap ETZ21
ソフトフィルター:kenko プロソフトンクリア
三脚使用

②動画・写真
カメラ:Sony α7R4
レンズ:FE14mm f1.8GM, コシナ Apo-lanthar 35mm
ソフトフィルター:よしみカメラ StarMist2
三脚使用

このブログに掲載している写真は、3:2から4:3へ、縮尺変更なしでトリミングしています。(ブログ掲載は、4:3が良いと思っているので)

タイムラプス撮影は、露出平準化撮影(ホーリーグレイル)を行いました。

夜から朝に移り変わるシーンなので、まず試し撮りをして、夜の撮影での適正な設定値を考えます。町の光は重要なテーマだったので、星の写りはほどほどで町の光が白飛びしなかったISO4000,シャッタースピード8秒を上限にしました。絞りはf2.2でした。

それをもとにAモードで、絞りf2.2、ISOは上限4000で明るくなるにつれ100まで下がる設定、シャッタースピードは8秒から明るくなるにつれ早くなる設定としました。

太陽が入らない構図で、上記設定で薄明・ブルーアワーまで収めました。

今思うと、けっこう高めの設定値ですが、雲海が町の光を遮っていたから、そうなったんだと思います。雲海が無ければ、町の光が白飛びするので、もっと低い設定値(ISO・シャッタースピードが半分とか)になるでしょうね。

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