夜明けの流星群|2023年10月オリオン座流星群
先日2023年10月22日は、オリオン座流星群の極大日(流星のピーク)でした。(22日9時頃が最大ということで、22日の日の出前の暗い時間がターゲットです。)
オリオン座流星群について
オリオン座流星群について、少し調べてみたことを書きますね。
そもそも流星って大きな天体じゃなくて、チリが地球の大気に触れた際に燃えて発光したものです。ということで流星群って、宇宙空間のチリが多い場所を地球が通過することで発生します。
いくつかある流星群のうちオリオン座流星群は、ハレー彗星が太陽系接近の際に残したダスト(チリ)によって発生しているそうです。 2006年のオリオン座流星群の際は、ハレー彗星が3000年前の太陽系飛来で残したダストも通過し、かなり多い流星を観測出来たと記してありました。
今回2023年は違うかもしれませんが、1000年単位の光を見れるなんて、宇宙のロマンを感じますね。
そして、それらのダストは、秒速60キロメートルで大気圏に突入します。 私たちは、秒速60キロメートルの光を見せてもらっているんですね。
当日の様子
結論から言うと、自宅のベランダで流星群を撮影しました。
もともとは、どこか条件の良い場所へ行き、撮影しようと考えていたのですが、少々風邪っぽくて、気持ちが上がらずにいました。
そんな極大日前日の早朝4時、目が覚め何げにベランダに出た僕を見下ろしていたのは、圧倒的な存在感と煌めきを放つオリオン座でした。
「あぁ、ここでいいんだ。」
周囲の明るさも寝静まったように暗く、近くの信号の色だけが夜空に少し被っている状況です。
「そこでいいんだよ。」
オリオン座が、そう言っているのに、どこかに行けないか直前まで考えている僕。(これは癖ですね)
まずは寝て体調を戻そうと、機材の準備を終えるとすぐ寝ましたが、目覚ましは掛けていません。
「そろそろだよ。」
と言う声は聞こえなかったけど、自然に4時ごろに目が覚めた僕は、外の様子を確認することなく機材をベランダへ出しました。
まず1台で、動画を撮り始めました。
その次に、もう1台で写真の連続撮影を行いました。これはポータブル赤道儀という機材を使って、オリオン座を追尾(追いかけて)撮影していたのですが、流星が写ったのは上の1枚だけ。オリオン座内に、かすかに写っています。
「動画には写っているのかな。」
祈るような気持ちで、動画を確認した僕に、じんわりと喜びが湧いてきました
YouTube動画
撮影機材
【動画】
camera: Nikon z6ii
lens: Sigma 20mm F1.4 DG DN | Art
マウントアダプター:ETZ21
filter: プロソフトンクリア
【写真】
camera: sony α7R4
lens: フォクトレンダー apo-lanthar 35mm
(前の撮影の設定が残っていることに気付かず、APS-Cモードで撮ったので、1.5倍の画角です。また、少しトリミングしてます。)
filter: プロソフトンa
赤道儀: Vixen ポラリエu
2023年12月18日追記
この時の写真撮影は赤道儀を用いたので、ついシャッタースピードを長く(20秒)設定したのですが、『流星撮影時のシャッタースピードは、流星が薄くなるので、長く設定しない方が良い』という情報を目にしたので、ふたご座流星群の撮影(この記事)では4秒にしてみました。
ふたご座流星群とオリオン座流星群の撮影では、機材や天候など異なる点が多く、単純に比較出来ませんでしたが、この記事の写真に写る流星は薄いですね。 今後も、短めのシャッタースピード設定で、試してみようと思います。