第47回みやま納涼花火大会|福岡県みやま市
先日の投稿で、超望遠レンズを手に入れたことと、それを使って何をしたいのか書きましたが、以下については、詳しく触れませんでした。
⑥どうしても撮りたい夏の風景が出来た。
その、「どうしても撮りたい夏の風景」を求めて、この夏の一歩を踏み出した訳で。
その景色というのは、「花火大会の風景」でした。
イベント名 | 第47回みやま納涼花火大会 |
開催日 | 2023年7月28日(金) |
時間 | 20時〜21時 |
打ち上げ数 | 約5000発 |
望遠レンズで花火を写真に収めるというのは、少し離れた場所から、花火の手前にある町の風景や、花火の先にある自然の景色なども合わせて1枚の画にすることを目的とします。(望遠レンズの「圧縮効果」を利用して、風景を圧縮する表現技法とも言えます。)
町の風景と花火が組み合わさることで、間近で撮った写真とは違った世界観を目指したものなんです。
それで、打ち上げ場所から10キロちょっと離れた八女市から狙ってみようとしたのですが、かなり霞んでいますねー
この日の空は、ちょっと怪しかったんですよね。
そこで、撮影に適した場所を探して、何箇所か転々としました。
その後、みやま市の清水寺付近に辿り着くと、花火が上がり始めます。
上の写真は、撮って無編集のものです。
そして、上の写真は後日行った編集で、編集項目の「ハイライト」の値を大きく下げたものです。そうすると、花火本来の色が蘇ってきます。
ただ、ハイライトを下げ過ぎると、花火の華やかさも減るので、記憶の景色も振り返りながら、ちょうど良い加減を探します。
しかし、この場所では花火は撮れても、肝心な風景が入ってないんですよね。
それで、さらに移動して、良い場所を探します。
本当なら、この大会のシンボルとも言える川辺の景色と重ねたいのですが、花火の音が、刻一刻と過ぎていく時間を表現し、そこまで行くことは出来ないことを教えてくれました。
そして最終的に、上の写真が撮れる場所に着きました。
目指していた町の風景とはいかなかったけど、ビニールハウスが並び、新幹線の高架と高圧線、それらが夏の光と組み合わさった風景を眺めることが出来て、安心しました。
10秒間ほどシャッターを開く時間の中で表現される花火は、
繊細かつ色鮮やかです。
花火が上がっている川のそばは、もちろんのこと、
様々な場所で、歓声が上がっているでしょうね。
望遠レンズで収める数キロ先の静止画に、音は含まれていませんが、写真を見た人に花火の音や歓声をイメージさせる「物語の要素」が含まれているんじゃないかと思います。
上がっているであろう大きな歓声とともに、花火大会は終盤に向かいます。
そして、フィナーレ。
しだれ柳の花火が連続で上がり、
聞こえない歓声が、大きくなっていくのが分かります。
さきほどの、しだれ柳全景の写真を下部で切り取ります。
すると花火大会という、この日の物語にフォーカスした、心に刻まれるような写真になった気がします。
大きな花火が自分に降ってくるように感じた、子どもの頃に見た風景を思い出す方もいるでしょう。
花火って、いいですね
人それぞれの中にある、思い出の風景に出会うことが出来るから。
打ち上げ地点は、以下の付近のようです。↓↓↓
この日のカメラは
camera: sony α7R4
lens: SEL200600G(FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS )