春を待つ 天の川銀河:阿蘇山・草千里ヶ浜の星空撮影|熊本県阿蘇郡南阿蘇村|阿蘇市
こんにちは、kehogiです。
2024年1月中旬の星空撮影旅の3箇所目(最終地)は、やっぱり阿蘇山でした。
今回は山には登らず、草原(草千里ヶ浜)から、シーズン前の天の川銀河を撮影してみました。
この星空撮影旅で訪れた場所は、こちら
小国町の前原の一本桜から阿蘇山へ向かう途中、外輪山上の展望所に車を停めると、阿蘇市・内牧方面の光がとても綺麗で、思わず写真を撮りました。
車のライトが入りましたが、町や車の光によって、人の営みの近さを感じる写真になった気がして、気に入っています。オリオン座と冬の大三角が、優しく町を包むような風景です。
町の光って、いいですよね。
直径1kmにもなる2つの火口跡が草原となり、阿蘇山を代表する観光地となった草千里ヶ浜は、四季折々の景色を見せてくれて(冬はとても寒いですが)、たくさん訪れる観光客を魅了する場所です。
今回は、草原の周囲にある丘から撮影しました。
夏の天の川と呼ばれる天の川銀河の星が濃い(星が密集している)部分は、2月の明け方から見れるようになります。(2月以降は、昇り始める時間が徐々に早くなっていきます。)
よって1月は、まだ天の川銀河を見ることは出来ない、というか部分的に見ることができる時期です。
そんな1月の明け方の空で、惑星の共演を見ることができました。さそり座の左側で明るく光っていたのが金星、雲を挟んで水星が輝いています。
タイムラプス撮影をしている途中、うっすらと霧がかかり、空には雲が出てきた中、阿蘇の稜線上に天の川銀河の上部が見えています。
この後、雲に隠れてしまうのですが、ここまで見れれば今回は充分です。
次は2月。放射冷却現象(星が見えるような天気が良い明け方に起きる)で強烈な寒さにさらされる中で、天の川銀河の全貌を眺めたいと思います。
(と書いてますが、この記事を書いた時点で既に眺めてきています。予想通り極寒の中で、その後1週間体調不良に見舞われましたけどね。)
今回も、VLOG形式の動画を作成しました。ぜひ、見てくださいね。
阿蘇山から下っている途中、雲と噴煙が混じり、その向こうにある朝陽が不思議な色を見せる景色に出会いました。彩雲と呼ぶものだと思いますが。
阿蘇山は様々な景色を見せてくれます。だから何度でも足を運ぶことができる。
この記事を書くまでは、「阿蘇ばかり行き過ぎかな」なんて思ってましたが、やっぱり阿蘇に行きたい。
2月下旬から3月上旬にかけて、美しい草原の維持のために野焼きが行われます。春の阿蘇へ出掛けませんか。
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①タイムラプス・阿蘇市方面写真
カメラ:Nikon Z6ii
レンズ:Sigma 20mm F1.4 DG DN | Art
マウントアダプター:Megadap ETZ21
三脚使用
フィルター:
〈阿蘇市を撮影時〉
ソフトフィルター:KANI Partial soft focus 150mm
NDフィルター:KANI Soft GND 0.9 150mm
KANI 150mm Holder
〈草千里ヶ浜で撮影時〉
ソフトフィルター:kenko プロソフトンクリア②金星・水星の写真
カメラ:Sony α7R4
レンズ:コシナ Apo-lanthar 35mm
ソフトフィルター:よしみカメラ StarMist2
三脚使用写真編集ソフト:Adobe Lightroom
星空の写真(というか画像だよね)は、色被り補正で「紫」寄りに調整するのが、最近の僕のやり方です。一般的に星空の画像は、ヒストグラムを見ながら暗いグレーに調整するのが正しいようですが、実際の星空は紫がかっていたり、青みを帯びていたりすることもありますし、好みの問題かと思います。(青や紫に寄りすぎると、リアリティは無くなりますけどね)