雲間の天文ショー|2023年10月29日 部分月食
先日2023年10月29日の夜明け前、部分月食が起こりました。
オリオン座流星群に続き、天文ショーが続いてロマンティックですね。
月食のしくみ
月食について簡単に解説しますね。
(上の解説図と以下のマーキングした文章は、国立天文台ホームページから引用しています)
地球と月は太陽の光を反射して輝く天体です。地球にも太陽の光による影があり、太陽とは反対の方向に伸びています。この地球の影の中を月が通過することによって、月が暗くなったり、欠けたように見えたりする現象が「月食」です。
月食は、太陽-地球-月が一直線に並ぶとき、つまり、満月の頃だけに起こります。ただし、星空の中での太陽の通り道(黄道)に対して月の通り道(白道)が傾いているため、ふだんの満月は、地球の影の北側や南側にそれたところを通ります。そのため、満月のたびに月食が起こるわけではありません。
今回起きた月食は、上の図の「部分食」でした。
YouTube動画
結論から言うと、今回も『動画見てね!』的ブログなのですが、本当に動画を見て欲しいです。 なぜかと言うとBGMが、カッコ良いから♪
曲のお陰で、気持ちよく動画編集が出来ました。(素敵な音楽を作れる人って、心から尊敬します。)
月食前の月
上の写真は、月食8時間前の月です。
翌日は満月(ハンタームーン)でもあるので、満ちていく月が、明るく夜空に光を放っていました。
「天気予報では翌朝に曇りマークついてるけど、きっと大丈夫」と思い、眠りにつきます。 しかし大丈夫と思いながらも、「曇ってたら、3時起きせずに、そのまま寝れるな。」と、相反することも頭をよぎりました。
そして部分月食へ
そして3時
目覚ましのアラームが鳴り、外を見ると煌々とした月。
よし行こうと、機材を背負い高台の公園に行くと、すっかり曇ってしまい、月は厚い雲の向こう側にいました。 夜空があまりにも曇っているので、「曇ってたら、寝れるな。」と前夜に考えた自分を悔いたのですが、そこから3分間のドラマがありました。
月の左側に黒い部分が出来ています。
これが、地球の影が月に重なる「月食(今回は、部分月食)」により見える景色です。
夜空が雲に覆われていなければ、もっと影の部分が大きくなった「食の最大」を収めることができたでしょう。
しかし、僕にとっては、今回は上の写真と動画だけで満足しました。 厚い雲に隠されたことによって、景色の価値が上がったというか、隠されたものの神秘さ・美しさを、より感じることが出来たから。
次の月食は、2025年に起こるようです。
次はどんな景色を見せてくれるんですかね、楽しみですね。
撮影機材
camera: SONY α7R4
・APS-Cモード(×1.5)で撮影
lens: SEL200600G(FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS)
・×1.4テレコンバーター・SEL14TC使用
三脚: マンフロットの重めの三脚 MT055XPRO3
雲台: 星撮影用の微動雲台XY60(重いレンズのブレ防止と、写す範囲の微調整のため)
動画内の
撮影風景動画はNIKON COOLPIX W300
夜明けの写真は別のカメラです。