西村彗星に会いに行く|熊本県阿蘇市 南阿蘇村
月日が経つのは早いものですね。 いつの間にか10月です。
記事にするのが遅れたけど、9月上旬に彗星に会いに阿蘇山(正確には、草千里ヶ浜)へ行ってきました。その景色を投稿しますね。
現地に着いたのは夕方。
夕景も撮りたかったので、時間に余裕を持って出たつもりが、高速道路を使用せず一般道で行ったため、ぎりぎりな時間に到着です。(お金の節約です。間に合って良かった!)
菊池市の方向へ、太陽が沈んでいく景色は、とても美しいものでした。
そして、上の写真は西原村の風車群(風力発電施設)越しの熊本市方面です。
風車が並ぶこの風景を撮ることが、超望遠レンズを買う目的の一つでもありましたが、あれ?風車の数が少ないぞ。
何か理由があって撤去されているのかと思いましたが、帰宅後にネットで調べてみると、現在建て替え工事が行われているようです。
風車が立ち並ぶ風景は、とても素敵なので、また数年後に見れることに安心しました。
草千里ヶ浜へ夜が訪れると、満天の星でした。
夏が終わろうとしている。 そんな中、夏の大三角は美しく輝いていました。
また、この夜は、かなりの強風でした。
彗星撮影の下見(場所選定)のために、杵島岳の麓を散策(山頂は登らなかった)するのも一苦労。 そんな状況下でも、頑張ってポータブル赤道儀を動かしてみました。
天の川銀河の”星が濃い部分”は、季節が秋へと移る中で、徐々に見えなくなっていきます。
夏を惜しみながら、星々の光を集めました。
風の強さと、だんだん増えてきた雲に、不安を覚えながらも車の中で仮眠を取ることにしました。アラームが鳴るのは、翌日AM3時。
起きた時がどうなっていたか、彗星の撮影に至るまでの流れを、下のYouTube動画にまとめました。見てくださいね。
「諦めたら、試合終了だね。」
強風の中で下見や撮影をしたことで消耗し、強風で車が揺れて、あまり寝ることもできず、起きた時のコンディションも悪く、”もう撮影しなくてもいい”と思いかけた時に、何気に口にした言葉。
ベタな言葉なんだけど、重い機材を背負い、歩く原動力になった言葉でした。
今回追いかけた西村彗星(C/2023 P1 (Nishimura))は、今年2023年8月に日本人の天文家・西村氏により発見されたばかりの新彗星です。
各国の天文機関が日々観測を行なっている状況下で、個人が彗星を発見するって素晴らしいことだと思います。 根気も必要でしょう。
悪条件化でも諦めなかったことで彗星の撮影が出来、僕も発見者の方の想いに、少しだけ触れることが出来た気がした阿蘇の時間でした。
この日のカメラ・機材は
【夕景写真・彗星タイムラプス・星空動画・夏の大三角写真】
camera: nikon z6ii
lens: z24-70 F2.8
【風車写真】
camera: sony α7R4
lens: SEL200600G(200-600mm)
【彗星追尾写真】
camera: Lumix g9
lens: lumix 35-100mm/F2.8
【天の川中心部写真】
camera: sony α7R4
lens: フォクトレンダー apo-lanthar 35mm
【ポータブル赤道儀】
Vixen ポラリエU