夏の終わり(動画):博多湾芸術花火2023|福岡県福岡市西区
この夏、望遠レンズを手にして巡った花火イベントは、今回で10ヶ所目。 いやいや、けっこう巡ってますねー
例年夏は、天気(夜は雲が多い)と仕事の都合で、星の撮影機会に恵まれませんでしたが、今年の夏の夜は、特に雲りの日が多かった気がします。 そんな夏の夜ですが、雲があっても花火は上がるので、星に変わって花火イベントを巡れて、振り返ると良い夏が過ごせたと思います。
そして今回は、秋雨が降るようになった中、夏の終わりと花火シーズンの終わりを感じながらの撮影となりました。
イベント名 | 博多湾芸術花火2023 |
開催日 | 2023年9月16日(土) |
時間 | 19時〜20時 |
打ち上げ数 | 約13000発 |
僕が撮りたい花火の風景について、お約束ですが
僕が目的とする花火を写真に収める行為は、少し離れた場所から、花火の手前にある町の風景や、花火の先にある自然の景色なども合わせて1枚の画にすることを目的とします。(望遠レンズの「圧縮効果」を利用して、風景を圧縮する表現技法とも言えます。)
町の風景と花火が組み合わさることで、間近で撮った写真とは違った世界観を目指したものなんです。
今回の撮影場所は、打ち上げ場所から7km以上離れた場所で、山から見下ろす形ではなく、水平に博多湾越しの景色を撮ることにしたので、今までのような街の景色を圧縮した景色にはならず、海を副題とした写真を想像していました。
さて今回は、どんな風景に出会えたんでしょうか。
今回の撮影場所は志賀島で、移動中は強い雨、そして現地に着くと弱まりました。
博多湾越しに、花火が上がり始めました。
海越しの花火も、いいものですね。
望遠レンズで見る風景は、花火の色で海が染まっているのが分かります。
「芸術花火」と名付けられていることから、見事な花火が次々と上がっています。
雨は激しい雨に変わりました。 雨音に混じって、会場に流れる音楽が、かすかに聞こえてくるようです。
さっきの写真を拡大してみると、たくさんの船が浮かんでいるのが分かります。
運営の船なのか、観覧の船なのかは分かりませんが、海と密接な花火イベントだと分かる風景です。
もっと拡大してみました。
”煙が伝える会場の臨場感”が、アートのようにも見えます。
これが、6100万画素カメラの底力!
星景写真を撮る相棒として選んだカメラは、様々なシーンで僕を驚かせてくれます。(値段にも驚いて、買うの震えましたけどね。)
見事な花火が上がる、イベント中盤。
この頃の僕は小さな傘の下で、大きな望遠レンズと、カメラ本体を守って、撮影操作以外は身動き出来ない状態でした。 背中とズボンが濡れていきますが、機材は濡らしません。
予定では、イベント後半を前にして、カメラ本体を夜の動画撮影に適した(より高感度で撮影出来る)カメラに交換するつもりでした。 しかし降りしきる雨の中で、レンズ・本体の組み替えを行い、センサー部に水滴が入ってしまえば、故障してしまいます。
「このままの機材で、動画も撮影しよう。」
降りしきる秋雨の中、撮影した動画が、下のYoutube動画です。
この動画は、23分ほどの元動画を、約7分に編集しました。
編集する前に考えていた動画のテーマは、「夏の終わり」。 そして、編集しながら想ったテーマは「より良い明日」。
大人もいろいろ大変なんだけど、特に子どもたちに向けて、より良い明日が来るよう願った動画になりました。
ご時世がら、夏祭りに行けなかったり、花火を見れなかった子どもたちが、いると思うけど、来年の夏は、きっと良い夏になるよ。
打ち上げ地点は、この付近です。
【後書き】
今回の撮影前に、志賀島でプチ旅兼下見(投稿はこちら)を行ったものの、志賀島とは別の場所(山頂)からの撮影を決めていました。 しかし登山を始めると雨がパラつき、背負った重い機材たちの濡れと、下山について心配になりました。
『やっぱり夜の登山道は怖いな → いつもの小走り下山 → 登山道の濡れた岩で転倒 → 横の小さい沢に滑落 → 怪我しちゃう』
そんなイメージが浮かんだので、途中で下山しましたが、その後の降りっぷりからして、撮影場所を変えて正解でした。 素敵な花火を見ることができました、志賀島の神様、ありがとうございました。
この日のカメラ(写真・動画)は
camera: sony α7R4
lens: SEL200600G(FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS)