合戦の跡:第52回夢HANABI2023〜愛郷〜|福岡県小郡市
お盆前に、福岡県小郡市で花火大会が開催され、こちらも離れた場所からの撮影を試みました。僕にとっても馴染みのある花火で、4年ぶりの開催ということもあり、とても嬉しい気持ちで臨みました。
また、この花火大会の場所って、かつて菊池武光公が合戦を行った場所でした。(菊池武光公について)
イベント名 | 第52回夢HANABI2023〜愛郷〜 |
開催日 | 2023年8月11日(金) |
時間 | 20時〜21時 |
打ち上げ数 | 約8000発 |
僕が撮りたい花火の風景について、お約束ですが
僕が目的とする花火を写真に収める行為は、少し離れた場所から、花火の手前にある町の風景や、花火の先にある自然の景色なども合わせて1枚の画にすることを目的とします。(望遠レンズの「圧縮効果」を利用して、風景を圧縮する表現技法とも言えます。)
町の風景と花火が組み合わさることで、間近で撮った写真とは違った世界観を目指したものなんです。
さて今回は、どんな風景に出会えたんでしょうか。
と言いつつも結論から言うと、撮影を失敗しちゃいましたー
花火大会の開始時間は20時。
しかし、その前から上の写真の右側の場所で花火が上がっていました。
そして20時を過ぎると、しばらくの間、2箇所での花火の響宴。2箇所からの花火の音が、撮影している場所へ遅れて届きます。
別の花火大会でもありましたが、今回は右側の花火の場所が分かりませんでした。(けっこう調べたんですけどね。)
このブログを書きながら思うに、花火イベントのまとめサイトに載らないローカルな花火イベントも、今年は行われているということ。本来の夏らしい夏が戻ってきているということ。
素敵な夏ですね。
小郡市の花火は、盛大でした。
上の写真も、引きで見る分には美しいはずです。
それで、今回の撮影は何が失敗だったのかというと
①三脚の脚を目一杯伸ばさず、低い位置で撮影すれば良かったが、そうしなかったことで風などの影響を受けて写真がブレた。 |
②僕の立ち位置の悪さと、リモートシャッターのコードの取り回しの悪さで、三脚やリモートシャッターのコード経由で、カメラに振動が伝わり写真がブレた。 |
③思いのほか撮影場所に人が多かったことと、離れた場所に置いたもう1台のカメラが気になり、集中力を欠いてしまい、②を招いたと思います。 (僕は人の話し声が多いと集中出来ないので、仕事で資料を一気に作成する時などは耳栓をしていました。今回ノイズキャンセリングイヤホンを使おうと考えましたが、花火の音を聞くことも必要だと思い、しませんでした。) |
写真を拡大して見ると光の線が、ゆらゆらブレてるんですよね。ちょっと凹みました。
でも大丈夫! 様々な失敗があるからこそ、次に活かせるんです。
写真はブレてても、この花火大会のクライマックスは、本当に美しかった。
遅れてやってくる、ドンという音
幼少の頃から何度となく聞いてきた夏の音に、いくつもの記憶が蘇ります。
今回、この写真のブレが少なかったことが救いでした。
「千輪」という花火でしょうか。大会中盤で一度だけ上がった華が、小郡市を鮮やかに染めました。
1359年、小郡市と周辺の久留米市・三井郡大刀洗町を含めたエリアでは、「筑後川の戦い」が行われました。天皇家が北朝・南朝に分かれて争っていた南北朝時代、南朝側の武将・菊池武光は、この場所で北朝の軍勢と対峙し勝利を収めています。
菊池武光公のゆかりの場所を巡り、関連する歴史を調べていた中で、この花火大会の会場も歴史の1ページの場所だということに気付きました。
面白いものですね。
この日は、薄雲が出ていましたが、星々が煌めいていました。
歴史の1ページを彩る壮大な光。
「もっと光が、あたればいいのに。」
武将達が「志し」を持って戦ってきた時代について、僕らはよく知りません。
日本三大合戦のひとつ「筑後川の戦い」についても、よく知りません。
ここ九州の歴史について、考える機会をくれた花火でした。
打ち上げ地点は、ここです↓↓↓
この日のカメラは
[望遠]
camera: sony α7R4
lens: SEL200600G(FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS )
[広角]
camera: nikon z6ii
lens: z24-70 f2.8(24mmで撮影)
※雲や町灯りに隠れた星は、おおよその位置に星座線を引いています。