琴線に触れる:第99回飯塚納涼花火大会|福岡県飯塚市
花火の望遠撮影に少しずつ慣れ、町と花火を一緒に撮ることの楽しさを感じてきた中で、飯塚市の花火大会へ行ってきました。
イベント名 | 第99回飯塚納涼花火大会 |
開催日 | 2023年8月1日(火) |
時間 | 20時〜21時 |
打ち上げ数 | 5000発 |
僕の撮影手法について、お約束を貼りますね。
僕が目的とする花火を写真に収める行為は、少し離れた場所から、花火の手前にある町の風景や、花火の先にある自然の景色なども合わせて1枚の画にすることを目的とします。(望遠レンズの「圧縮効果」を利用して、風景を圧縮する表現技法とも言えます。)
町の風景と花火が組み合わさることで、間近で撮った写真とは違った世界観を目指したものなんです。
さて今回は、どんな風景に出会えたんでしょうか。
今回の花火は、満月の日に開催されます。
ちょうど月の出に近い時間での開催なので、月と花火を絡めて撮りたいという考えがありました。
そこで、事前にGoogleMapと月位置が分かるサイトでシュミレーションをして、九州工業大学飯塚キャンパス付近での撮影だと月と花火を一緒に撮れそうだと想定し、当日そこへ向かいました。
移動の途中で月が昇り、そこで思ったのが「月の動きって早い。」。 山から顔を出した月が、どんどん昇っていきます。
九州工業大学付近に着いた時には、月は高い位置にありました。そして残念ながら、この位置からでは、花火が小さな山に隠れています。もっと小高い位置で開けた場所を探すと、付近にお住まいの方々がたくさんいて、花火を楽しんでいました。(微笑ましい景色ですが、撮影出来る状況ではない。)
そこで思い切って、八木山峠へ移動し、見晴らしの良い場所を見つけた時は、既に開催されて30分以上経過し、残り時間20分ほどの状況でした。
八木山峠から見る花火は、とても小さいものでしたが、望遠レンズが大きく写し出してくれました。
写した写真を拡大してみると、電話局の鉄塔が写っていて飯塚市の商店街付近が写っているのが分かります。
三脚かカメラに触れてしまったようで、よく見るとブレた写真ですが、街と花火が良い感じに写っています。
飯塚市の中心部は、市役所や病院、マンションが集まっています。
「街」を彩る花火は美しいですね。
引いた構図での撮影(僕の望遠レンズでは200mm)をして、山の景色にハッとしました。
飯塚市を含む筑豊エリアって、山に囲まれています。だから、ここに住む方にとっては、山の景色は日常だと思います。
夏だから見れる、日常の中の非日常。
「琴線に触れる。」
撮影しながら、そんな言葉を思っていて、後日写真の編集をしながら再確認していました。
今回の投稿では、これまで花火と風景の配分を変えた写真を貼っています。花火と風景の成分比によって、心への響き方が変わるんじゃないかなと思って。
『心の奥に秘められた感じやすい心情を刺激して,感動や共鳴を与えること。』
文化庁ホームページに「琴線に触れる。」の意味が、記されていました。
花火は、心の奥を刺激する景色なんだけど、子どもの頃の経験や、住んできた町の風景によって、人それぞれ、心の奥のやさしい部分への触れ方が変わってくる。
あなたは、どんな花火の風景にハッとしますか。
8月は始まったばかり、素敵な夏の風景を探したいですね。
打ち上げ地点は、ここです↓↓↓
この日のカメラは
camera: sony α7R4
lens: SEL200600G(FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS )