第18回 吉野ヶ里町「夏」ふれあい祭り|佐賀県神崎郡吉野ヶ里町
「『どうしても撮りたい夏の景色』を、古代の歴史の地「吉野ヶ里」で撮れたらいいな。」
そう思って、連日の撮影となりました。
望遠レンズで収める佐賀平野の風景に、心惹かれてもいました。
イベント名 | 第18回 吉野ヶ里町「夏」ふれあい祭り |
開催日 | 2023年7月29日(土) |
時間 | 19時45分〜20時 |
打ち上げ数 | 約300発 |
前回の投稿でも書いたように
僕が目的とする花火を写真に収める行為は、少し離れた場所から、花火の手前にある町の風景や、花火の先にある自然の景色なども合わせて1枚の画にすることを目的とします。(望遠レンズの「圧縮効果」を利用して、風景を圧縮する表現技法とも言えます。)
町の風景と花火が組み合わさることで、間近で撮った写真とは違った世界観を目指したものなんです。
さて今回は、どんな風景に出会えたんでしょうか。
前日の花火もそうでしたが、初めて観覧する花火大会です。しかも遠景での撮影を目指しています。
自宅での事前準備で、記憶を辿り、良さそうな場所をいくつかGoogleMapで表示させます。それを見ながら打ち上げ会場の「吉野ヶ里歴史公園」が見える場所かどうか確認して、いくつか候補を考えます。
そして当日は早めに現地へ。
まず向かったのは「道の駅 吉野ヶ里」
ここなら見晴らしのいい場所と駐車場は近くだし、買い出し出来るし、トイレ有り。
いろいろと楽できそうです。
しかし、やっぱり現地に行かないと分からないもので、肝心の「吉野ヶ里歴史公園」の見え方が微妙です。案内図にある右側の山に遮られて、構図の大半が山になり、花火は写真の右端に写ることになるかもしれません。
はい!今回も場所探しの旅が始まりました。
そして1時間ほど、車でドライブして、良い場所を見つけました。
(ただ、車を降りて、5分ほど山を歩く必要があり、かつ夜の車での帰路も、ちょっと怖そうです。夜の移動は、星の撮影で慣れているとはいえ、ビビりなもので。。)
日が暮れて、徐々に佐賀平野に光が灯り始め、花火が上がり始めました。
空の色は、青からグレー、そして黒っぽく変わっていきます。
「こんな夏の風景を撮りたかったんだ。」
変わりゆく空を彩る花火を眺め、想いがよぎります。
夏祭りの中で行われる15分間の花火
あっという間に時間は過ぎていくような気もしますが、遠くから俯瞰して眺めていると、スローモーションのようにも感じています。
クライマックスの大きな”しだれ柳”の光の下では、大きな歓声が上がっているんでしょうね。
望遠撮影によって、ミニチュアのように見える夏祭り会場。
この中には、たくさんの笑顔が詰まっているんですね。
「遺跡と花火が一緒に写るといいな。」
そう考えてもいましたが、僕の目は夏祭り会場だけを見ていたようです。
そして、夏祭りは終わりの時を迎えます。
歓声が聞こえてくるような気がしませんか。
それから、もう1台のカメラで連続撮影した写真で、タイムラプス動画を制作しました。
実は、吉野ヶ里の花火が終わった後で、2箇所から花火が上がりました。自分の目では、それらを見ていたので、「動画に写っているといいな。」と思っていたら、しっかり写っていて、
夏のお祭りの「つながり」を感じる景色になりました。
(遠く小さく写っている方は「第32回太良町納涼夏まつり」で、もう1箇所のイベントは、けっこう調べましたが分かりませんでした。)
前回の花火投稿では、写真から音をイメージできる「物語の要素」について書きました。今回は、夏祭り会場が写っていたことから、「会場にある笑顔」がイメージとして浮かんできました。
望遠レンズで収めた、数キロ先の静止画に含まれる「物語の要素」。
次に見る花火では、どんな物語をイメージできるんだろうな。
打ち上げ地点は、ここです↓↓↓
この日のカメラは
[静止画]
camera: sony α7R4
lens: SEL200600G(FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS )
[タイムラプス]
camera: nikon z6ii
lens: z24-70 f2.8