大地のじかん:草千里ヶ浜|熊本県阿蘇市 阿蘇郡南阿蘇村
先日、熊本県の阿蘇山へ星の撮影に行き、素敵なカフェでバウムクーヘンを美味しく頂いた後の景色を紹介します。(ちなみに”阿蘇山”って、付近の山の総称です。)
カフェの景色は、こちら。
阿蘇登山道路・赤水線を車で快適に登っていくと、米塚が見えてきます。
米塚は、高さ80mの低い山で、3000年ほど前の噴火で出来た山とされています。
現在、登山は出来なくなっていますが、山頂から周りを見渡してみたくなる、きれいな形ですね。
また、フカフカして、気持ちよさそうに見えませんか。
そして、車を停車させた場所から、東の方向にある杵島岳を眺めます。
この日は、この山に登り、星を眺めました。
米塚を見下せる場所に移動しました。
定番の景色ですが、何度見ても、何度写真に撮っても美しい景色です。
その場で、背後の杵島岳を眺めると、2016年4月に起きた熊本地震で削られた山の表面が露わになっていました。この景色が、再び草木に覆われるには、どれくらいの時間が必要なんですかね。
レストラン・おみやげ屋さんが並ぶ、草千里駐車場の少し手前に展望所があります。
そこから眺める草原の景色は、ほんとうに美しいですね。
また、草原に雨水がたまって池になっています。
この池に映り込む景色は美しいですよ。
晴れた日の青空が映る景色も美しいし、星を見るコンディションが良く、風が無い夜は、水面に映り込む星が肉眼でも見れ、神秘的な景色になります。
こんな感じの美しい夜がやってきます。
(これは3年ほど前に撮った写真で、星の写りが甘いのですが、いちばん分かりやすい写真だったので掲載してみました。)
そして雄大で圧倒的な存在感を示す、中岳噴火口の景色。
水色の観光バスが、アクセントになりました。
草千里ヶ浜を眺めていると、「観光に来る人が増えて(戻ってきて)、良かったなー。」と思いました。ここ数年、いろいろありましたからね。
写真で草原の向こうにある稜線が美しい山が烏帽子岳、草原の中にある山が駒立山です。
烏帽子岳は1時間ほどで山頂に着きます。そこから見る草原や南阿蘇の町の景色が、とても美しいですよ。
また駒立山に立つと、草原の中心に立つ心地良さと、かつての噴火口の中心に立っている不思議な気分が味わえるので、ぜひ草原を歩いて行ってみてくださいね。ただ、お馬さんの落とし物が、ところどころにあるので、足元を見て歩いてくださいね。
それからこの日、目についたのは、緑の美しさ。草千里ヶ浜の草原も、米塚も、他の山も美しいです。
その緑の美しさは、春に行われた野焼きにより人の手で作られ、維持されているものです。(野焼きをしないと、草木が生い茂ってしまうそうです。)
人の手によって守られている美しい景色は、数十万年の間で数回の噴火を経て作られた景色でもあります。
阿蘇に行って、悠久の大地のじかんを感じてみませんか。
この日のカメラは
camera: nikon z6ii
lens: z24-70 f2.8